特集:b-flower『純真』レビュー


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「純真」

 

 

私は音楽の理論や知識は皆無なので、聴いた感想を書きたいと思います。

 


「純真」という曲はある「音」に似ている。
心の中の誰にも触れられたくない穢されたくない一番大切な泉のような所の音に似ている。


一目惚れという間欠泉みたいに噴き出すのではなく、こんこんと湧きやがて溢れて流れになり心の大地を肥沃にする「恋」から「愛」に育つという崇高な感情の音に。


歌詩は形容詞を用いないストレートな日本語と You are the one for me という1つの意味しか訳せない異国の言葉だ。だけど全ての歌詩が大和言葉のように奥ゆかしくなっているのはbのなせる業だろう。


他の誰かが五線譜に書かれた音符を紡ぎ、楽器を鳴らして歌い上げても同じ感想は得られないだろう。
bの持つ音色の柔らかさと「永遠の少年」声の八野氏の歌声があるからこそ「純真」という曲は初めて完成するのだ。

 


穢れなき「愛」の綾。

 


「純真」という曲はこういう曲だ。

 

 漪能


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