Frosty 2

The Birth of the True compilation LP

VA

'The Birth of the True' LP

 

Sleeve photo: Akiko

 

ポルスプエストとの共同リリース

「しゅがふろフォント」手書き歌詞カードつき


Tracks:

A1 - Nelories 'J.P.G.'
A2 - Pure 'Can't Buy Me Love'
A3 - Secret Shine 'Take Me Slowly'
A4 - B-Flower 'My Phantasmic Glider'
A5 - Nelories 'Plastic Sky'
A6 - Penelopes 'Evergreen'

B1 - The Sedgwicks 'Jewel'
B2 - B-Flower
  'Soon the Night will Catch Me'
B3 - Razorblade Smile 'It Kills Me Inside'
B4 - White Kam Kam 'Rise'
B5 - Pure 'Whirlpool'



Story

1992年日英コンピっていうのはすごく斬新なアイディアだったし、エキサイティングだった!

あっという間にソールドアウトした1枚目Pureの7インチに続くしゅがふろ2枚目はこのLP。元々12インチをやりましょうかという話をポルスプエストと始めたのが、いつの間にかフルLPになってしまった。その勢いで発売記念日本ツアーもやっちゃったしね!

 

ツアーのためピュアの男の子達を連れて来日。その機内では、ボーカルのグレアムはアテンダントのお姉さんに女の子に間違われるし、ギターのリッチは見知らぬ子供に"Jesus!"って指差されるし(そういうジーザス的ボサボサ長髪だったんですよ)そのキリスト君が税関では腕に針の跡がついてないか調べられてましたし(もちろんクリアです!^^;)ちょっとヘブン&ヘルな珍道中...のお話はいづれまた別のところで。

 

このコンピで特色だったのは、日英コンピでありながらロンドン東京のバンドが入ってないってこと。学生時代に奈良で活動を始めたこともあって地方にこだわりがすごくあったから、これはちょっと誇りでもありました。日本のバンドは、奈良京都大阪宝塚の関西チーム。イギリスは、リバプール, ニューカッスル, ブリストル, ケント。ケント以外は車を飛ばしてレコーディングを見に行ったのもいい思い出。

 

イギリスでの音楽紙の評価はおおむね良くて、英語圏以外の音楽でも好意的に聞く姿勢をみせてくれた人達には日本のバンドもいいレビューもらいました。WCCはマイブラを越えた!なんて書いてもらえた時はものすごい鼻が高かったですっ。日本のインディーはまだ馴染みが薄くて、好意的でない人からは聴くに堪えないというような反応もあったけど、そういうレビューでもやはり、唯一にほんごで歌ったb-flowerは一目置かれてたのが印象に残ってます。

 

今でもたまに針を落とすと、高校生だったNeloriesはキュートだし、そしてこのb-flowerの若々しいこと。サラレコードSecret Shineのこの素晴らしい曲はこのために録りおろしてもらったレア音源、そしてラスト3曲の盛り上がりってどうよ!これを聞いて、音楽するってほんと楽しいよね!って思ってもらえたら嬉しいな。

 

ジャケは京都の宇治にある植物園で撮ったトマトの原種の鉢植え。カラー写真はポルスプエストから出た日本盤に使われてます。