Frosty 13

彼女が去ったあとも残り香のようにそこに漂う失恋の想いが、しんと冷えきったリバプールの午前３時に響くGhost of You。実際にグレアムの住んでたフラット裏の通りの名前が曲中にも出てくるんですよ。じっと夜の静寂をきいたあとには、ハッピーポップな２曲目Edenがからっと気分を変えてくれるでしょう。この曲は米国音楽の付録CDに別バージョンが収録されていたので覚えてる方もいるかもしれないですね。

そしてEva Luna唯一のデュエット曲はもちろんご存知バカラック＆デイビッドのカバー。このデュエット相手はスタジオボーカリストとしてデビューしたての女の子で、ちょっと名前は思い出せない（たぶんジュリーかジューンかそんな感じだったような）んですけど、スタジオの方から歌わせてみてっていうことで試しにやってもらったんですよ。別録りだったのでどんな方だったのか会わずじまいでした。こういう形で外部アーティストを使ったのはしゅがふろでもこの曲だけです。

そうしてゆらゆらしてから最後を盛り上げてくれるのがタイトル通りのBeautiful End。曲の終わりがちょっと90sっぽいでしょ。その時代くさいというよりは素直に懐かしいなーって感じがします。あ、この曲にもグレアムの住んでたとこの近所のスクウェアの名前が出て来るんですよね。当時は学生が住むフラットが多かったエリアだと思うけど、シャーロックホームズなんかに出てきてもおかしくないような昔の佇まい残る通りでした。イギリス首相官邸のあるダウニングストリートみたいなのをぼろっちくしたのを思い浮かべてもらったらいいですね。

そんな感じで４曲とおしてとても楽しめると思うので、Eva Luna聴いたことのない方にもおすすめです！

しゅがふろ唯一のCDリリースです。