Frosty 16
Tracks: New World / All God's Children
Songs: Shuntaro Okino, Graeme Elston
Recordings:
Studio Antiknock, Tokyo
Pearl Studios, Liverpool
Design and print: Akiko
しゅがふろ復活リリースです!
しゅがふろすとプロジェクトの第一弾は、1991年の夏に最後のぼうしレーベルリリースとなったジョージスクウェアから5000マイル Vol.4ファンジンのおまけソノシートの、ビーナスペーターとラブパレードのスプリットを7インチシングルで再発したものです。
ビーナスペーターのこの曲は彼らのカセットJumboringに収録されていました。(このリリースに付属のバッジデザインもそのカバーから使用させていただいてます。)だからほんとに初期の音なんですね。1990年の録音です。私とビナペの出会いは、というよりビナペの石田さんとの出会いは、私が1988年にぼうしレーベルとして初めて京都でやったイベントAnorak Partyに、石田さんの参加するバンドペニーアーケードがロリポップソニックと共に東京から参加してくれた時で、ビナペの結成の前でした。間にあったのは東京のファンジン、英国音楽。この再発の件で石田さんと連絡を取りあったのもなんだか感慨深かったですねえ、だって当時は私もまだ大学生でしたから。
ラブパレの方は、その後しゅがふろのメインアーティストとなるグレアム君のバンドです。ドイツのレーベルA Turntable Friendから2枚のシングルを出したLove Paradeは彼が高校生の時のバンドで、このリリースのLove Paradeは彼が大学入学のため、当時私たちの住んでいたリバプールに引っ越してきた直後のものです。当然メンバーが違うんですよね。このリバプールメンバーがそのままPureそしてEva Lunaになります。
そんな昔の音源なので、残念ながらラブパレの方はグレアム自身によるスタジオでの再調整の努力も虚しく、音は良くないです。でもそれもまたアナログの味ってことかもしれません。ここに刻まれたものはデジタルのようなクリスタルな音じゃなくて、もともとカセットテープに録音されたマスターテープからの再現であって、それ自体も歴史なんですよね。幸いなことにビナペの方はいい状態の音源を使わせていただきました。この曲の聞きどころのひとつであるギターがソノシートよりもいい状態で聴けるのはすごい嬉しいことです!C86の山場を超えて、まだ活発にギターバンドが活動していた最後あたりの元気なサウンドを楽しんでくださいね。
また、このリリースでは配信では味わえない手にとる音楽という部分を大切にしています。しゅがふろプロジェクトのページをご覧ください。半折りスリーブは一枚一枚をゴム版画で刷って、付属バッジも自分で製作しました。作製の様子は写真のへやでご覧になれます。