b-flower東京ライブもうすぐです

ペニーアーケード、デボネア、ブリッジ、フィリップス...。今年に入って、80年代後半から90年代にかけて活動していたインディーバンドたちの再結成ライブが続きました。いずれも。80年代にイギリスのニューウェーブやインディーサウンドをダイレクトに吸収し、C86やサラレコード辺りのいわゆるネオアコ、ギタポ系と同時進行で活動してきた今や伝説のバンドばかりです。

 

先日フィリップスのライブが終わって、一息ついてる方も多いかと思います。でも、次のライブを忘れてませんか? ペニーアーケード、デボネア、ブリッジ、フィリップスらと同時期に活動、しかもイギリスのインディーレーベルからもリリースされていて、伝説のDJジョンピールのBBCラジオ番組でも取り上げられ、NMEなどの英音楽紙にもレビューされ絶賛されたという、彼ら以上に海外での評価が高かったバンドです。

 

え?そんなバンドっていたっけ?...それが、b-flower。

 

 


ペニーアーケード、デボネア、ブリッジ、フィリップスというラインアップでピンとくる方は、アノラックパーティーのことを聞いたことがあるかもしれません。Sugarfrost前身のぼうしレーベルが関西で、東京では英国音楽ファンジンと合同でやっていたライブ・クラブイベントです。最初のイベントは京都でペニーアーケード、デボネアとロリポップソニックが出演、このライブカセットがぼうしレーベルのファーストリリースとなり、あまり嬉しいことではありませんけどプレミアのつくコレクター物となっているようです。

 

b-flowerの不運なところは、その頃すでにライブ活動を同じ街、京都でやっていながら、このアノラックパーティーや一連の動きとは全く交わることなくパラレルな活動を独自に行ってたということです。この潜水艦のような彼らの活動は、90年代に入ってポルスプエストからリリースされるまでリスナーのレーダーにはピンガーひとつも残さず、そのためフリッバーズより早く活動していたにもかかわらず彼らの”フォロワー”的な扱いを受ける羽目にさえなった不条理が、彼らの評価を暗雲のように覆ってきました。

 

今こそ、この暗雲を吹き飛ばす時なのでは?

30年間も良質のポップミュージックを作り続けているb-flowerの再評価をすべき時がきていると私は思います。去年リリースされた2枚組ベスト盤の帯ウラにはサラレコードのAnother Sunny Dayのハーヴィ・ウイリアムスから寄せられた一文が掲載されています。リリースに際して、サラレコードオーナーであるクレアや、Love Paradeのグレアムなどもコメントを寄せています。(伊藤英嗣さん、山田稔明さん(GOMES THE HITMAN)の文章も掲載のベスト盤特設ページはこちら) このように今でも国内外の良質ポップクリエイター達に支持されるb-flowerを、何よりも音楽が好きで好きでしょうがないこのバンドを、再発見してみませんか?

 

その彼らが12月2日に17年ぶりの東京ライブを敢行します。この東京ライブがあるということは、ペニーやブリッジの再結成ライブに匹敵する大事件。もう二度とないかもしれません。対バンはザ・ランドリーズ。b-flowerがAztec CameraやThe Smithsに影響を受けた世代なら、彼らはそのひとつ後のTrashcan Sinatrasに大いなる影響を受けた純粋ポップバンドです。兄弟バンドのような彼らの初の共演、はっきり言ってかなりお得な組み合わせだと思います!

 

「やっぱり、行こう」

ひとりでも多くの方にそう思っていただけることを願ってます。

 

Sugarfrost*山内章子

 

 

b-flower / The Laundries

12月2日(土)@Lush渋谷 前売り ¥3500

主催: ムクドリの会

 

【特典付きチケット 】こちらのご購入をお勧めします
https://seedsrecords.stores.jp/

 

【一般プレイガイドチケット販売】
●イープラス(http://eplus.jp/sys/main.jsp…)
●ローソンチケット(http://l-tike.com/search/?keyword=b-flower
●渋谷LUSHメール予約(toos.co.jp/lush/